プリズム

私の頭の中が分かるブログ。何も隠さない。何も飾らない。

あれが好き、これが好き

歳を重ねるにつれて、だんだん言えなくなってくる。

「あれが好き、これが好き」

周りの、しかも人間じゃなくて、情報という大数の法則に左右されて欲をセーブしてしまう。

 

私なんか前は特にこれが激しくて、むしろ無意識にしてて厄介だった。

他人に期待してないっていう過去のトラウマがなぁ。

己を隠すようになったんだ。

 

己を隠すことは意外と簡単で、単に喋らなければいいだけ。

他人に合わせて、たまに質問して、へーそう、とかって聞いてればいいだけ。

適当にはあしらってない。本当に面白ければ聞くし。何も考えて無いだけ。

根本的に言えば、他人に興味がないから。

 

 

だって、私をさらけ出して何の得があるのか。

みんなきっと聞いたら、手に負えねぇって思う。

私に踏み込ませて途中で諦められるくらいなら最初から踏み込ませない。

見せなくてもいい面もある。

 

タイミングの悪さで発覚したら、まぁ説明はするけど基本的に見せない。

むしろ説明出来るほど私が心を開いているのなら尚更これ以上は見せない。

 

私の手で掴んだ縁が切られたら悲し過ぎて仕方なくなる。

私には何も無いから。

愛情も、家族も。何も知らない。

私が私で掴んだものしか、持ってない。

他人に興味が無いくせに、掴んだものは離したくない。傲慢で怠惰で陰湿で、どうしようもない人間だった。

 

 

でも今年は、そんな私を変える色々な出来事があった。

本当に貴重だった。

とても1年間の間では起こりえないくらいの出来事が、ギュッッッと詰まってた。

漫画のような出来事の連続。

あれ、むしろ人生って一つの漫画じゃない?みたいに感じる程の密度。

 

人生が漫画みたいって?頭がおかしくなってるって思う?

むしろ人生って本当に奇跡の連続だから。

でも奇跡ってこんな短期間で来る?みたいな大変さだった。

でも私には合ってた。ダラダラくるより、すっぱりスピーディーに、簡潔に訪れた。

 

 

自分がいかに周りに恵まれているかを知った。

その為にひたすら自分は自分を信じていて、真っ直ぐに進める力がある事を知った。

恵まれているという事は、つまり自分のした事が返って来ていることだなと知った。

 

 

私は誰かを導く人だと思った。

それは驕りでもなく、自惚れている訳でも無い。

先導して誰かを導く人ではなく、私は私のままで真っ直ぐに生きていれば、私を見た人は自ずと何か見えてくる、そんな人。

 

誰かが言ってた。みんな答えは見えてるのに敢えて相談するって。自分の答えを確かめたいんだよね。

女性によくある、服を他人に選ばせてみると同じ。結論は出てるのに聞く。不安だから。

 

私は良くも悪くも記憶力がズバ抜けていて、私が人の考えを想像したり気持ちに寄り添ったり出来るのは、何か理由があるのでは無いかと思った。

馬鹿みたいに真っ直ぐにしか進めない性格も。

 

 

全部上手くできる訳では無い。

でも、体や頭が勝手に動く。何か動物的直感がある。絶対上手くいくって分かる時がある。

 

悩みながら決断する姿とか、失敗しながら進んでいく私の姿に、気付く人は気付いてくれる。

多分、拙くも生きている姿に自分を重ねる時が来ると、私が前に通った道が見えてきて、あぁ、こんなのもあったなって思えるキッカケが私なのかなって思った。

 

今は、そうそう相談なんてされないけど。

憧れなんてされないけど。実績だってない。

でも何に対しても存在理由はある。

物でも人でも出来事にも。

 

小さな出来事にすら存在理由があるなんて、なんて素敵なんだと思える自分がここにいる。

そうだ、私はこのままでいいんだなっていう事だけ分かればいいかなって思う。

 

苦労しかしてないんじゃないかって思う事もあったけど、でもそれがあるから今の私がいられると気付いた事はとても良かった。

 

2016年の目標のひとつが、

「素直になりたい」だった。

 

もう、なれてる。ありがとう。

この29歳にこの目標が達成できて良かった。

ありがとう。